2022年9月3日
米国によるハイエンドGPUとAIチップの輸出規制は中国の自動運転に打撃
海外メディアによると、米国政府がハイエンドGPUと人工知能計算チップの中国への輸出をさらに制限していることは、NVIDIAとAMD(Advanced Micro Devices)の中国業務に影響を与えている。
AMDとNVIDIAの現地法人は9月1日にそれぞれの本社から、中国の顧客に対してハイエンドGPUチップの供給を断つよう通知を受け取ったと報じられた。
中国への輸出規制の対象製品はNVIDIAのA100とH100計算チップで、画像認識などの機械学習タスクを高速化することができるという。NVIDIAは、適用除外を申請するとコメントしたが、承認してもらえる保証はないと悲観な見方を示している。
AMDも8月31日、米商務省から中国とロシアへのMI250集積回路の輸出を阻止するための新たな許可要請の通知を受けたことを確認した。
輸出制限は製品にとどまらず、ハイテック製品を生産する設備も規定の対象になる。大手米半導体装置メーカーのラム・リサーチとKLAのCEOはこのほど、米国政府が14ナノよりも高度なチップの製造に使われる設備の輸出も規制されたことを確認した。
NVIDIAのAIチップを使っているベンチャー系自動車新勢力のXpeng(小鵬)会長の何小鵬氏は、9月2日、SNSで「NVIDIA A100の輸出規制は中国の自動運転に大きな打撃を与える」とコメントした。また「これがすべての自動運転クラウドトレニンーグに影響をもたらすが、(幸いなことに弊社は)すでに今後数年間の需要分を前倒しで買いだめした」と付け加えた。
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