DiDiはオンライン配車サービスのオープンプラットフォームを公開し、一汽、東風、広汽が接続へ

DiDiは15日、オンライン配車サービスの開放プラットフォームを、第三者配車サービス事業者に開放し、オープンプラットフォームの輸送力と大量のユーザー数を生かして、新しい形でモビリティビジネスへの取り組みを試みる。

DiDiは、広州汽車、東風汽車、一汽など複数の自動車メーカーと協定を締結しており、広州汽車の「如祺出行」、東風汽車「東風出行」および一汽が運営するオンライン配車サービスなどの第三者サービスを、同社のオンライン配車プラットフォームに接続することを約束した。今後、ユーザーは、DiDiの「滴滴出行」アプリで異なるプラットフォームの車両をワンクリックで呼び出すことができ、多様で便利な外出サービスを体験できる。

DiDiは昨年、自動車産業の提携パートナー31社と共同で「洪流聯盟」(The DiDi Auto Alliance)を設立し、ユーザーと自動車所有者に向けたサービスプラットフォームを共同で構築する方針を打ち出した。今回オンライン配車サービスのオープンプラットフォームの公開は「洪流聯盟」構想の具現化の一つになる。

これまでDiDiは、配車サービスのまとめプラットフォームを運営している高徳や米団に倣い、四川省成都市で自社まとめプラットフォームのテスト運営を行っていた。すでに吉利汽車の「曹操出行」及び「秒走打車」や「斑馬快跑」などの小規模MaaS事業者と交渉を終えており、これらの第三者事業者のサービスは今後DiDiのアプリに載せられる。これは、DiDiが自前の輸送力を柱としつつ、オーブンプラットフォームを加えて、二本立てでビジネスを展開しようとすることを意味する。

DiDiのオープンプラットフォームと第三者MaaS事業者の役割については、前者は後者にデータフローの入口(Entrance of Internet flow)を提供し、後者は前者に輸送力を提供する。提携の対価として、後者から前者にコミッションを支払う。ただしコミッションは均等に支払われるのではなく、後者が提供する輸送力の状況に基づき、注文ごとに最低10%のコミッションが支払われるという。

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