Skyworth創業者:創維の電気自動車に乗ると寿命が30年延びる
創維汽車(Skyworth)について、まだ聞いたことがないかもしれません。それは、家電大手の創維集団(Skyworth Group)から生まれた新エネルギー車メーカーです。他の新エネルギー車とは違って、スマート化、テクノロジーを追求するのではなく、「養生」路線を歩んでいます。
創維汽車の創業者である黄宏生氏がこのほど、今回の北京モーターショー期間中に行った発言が注目を集めています。
黄宏生氏は、「創維電気自動車は高血圧を緩和し、免疫力を高め、習慣的な下痢を解消する」と話しています。
創維汽車の宣伝では、「創維電気自動車に乗って、寿命を30歳延ばす」「すべての所有者に100歳の人生を実現させる」というようなスローガンを耳にすることがありますが、それは健康食品の宣伝文句に似ています。健康の理念を自動車分野に取り入れるこのようなアイデアは風変わりに見えますが、創維汽車の創業者である黄宏生氏には彼の説明があります。
黄宏生氏は、「創維汽車はビジネスマンの健康のために生まれ、深い眠りを促す第3の空間を作ることを目指している」と主張しています。これには「ワンタッチ睡眠、VAT体感音楽療法システム、無重力宇宙椅子」などの機能が含まれるそうです。
さらに、黄宏生氏は創維汽車が乗客の血圧や心拍数などのデータをモニタリングできると主張しており、将来的には検査と診療システムを完備し、「移動する家庭病棟」になるとのことです。さらに、黄氏は、10年間実践し、毎日どんなに忙しくても、電気自動車の中でうたた寝をしており、「高血圧や糖尿病などの病気が治った」と驚きの発言をしました。
「神話」の中身を豊かにするため、創維汽車は「能動健康」というコンセプトを打ち出し、現在はバージョン1.0から4.0を用意しています。
しかし、健康を強調しながらも、創維汽車の安全性能には懸念があります。C-NCAPの測定評価では、創維EV6 520スマート版は一つ星の評価しか得られず、立派な落第点でした。
C-NCAP測定結果
創維汽車の歴史は12年前にさかのぼりますが、新エネルギー車市場に本格参入したのはわずか2年前です。この短い期間の中で、創維汽車は健康志向を製品に取り入れることで、独自のブランドイメージを作ろうとしています。
中高年向けサプリメントのマルチ商法的な宣伝は、潜在的な消費者層を動かせるでしょうか。創業からこれまで、創維汽車は配車業者への卸売りも含めて計4万台が売れました。これは驚くべき結果です。中国には「馬鹿が多すぎて、詐欺師が足りない」という冷やかしがありますが、実際のところ、それは本当かもしれません。
先日、創維汽車は2030年までに100万台を販売するという新たな目標を立てましたが、なんとも夢のまた夢のようです。