シャオミ新型SUV「Xiaomi YU7」発表!フェラーリ風デザインと690馬力でテスラに挑戦

12月9日の夜、シャオミ(Xiaomi)汽車は新型SUV「Xiaomi YU7」を発表しました。「YU7」は業界と消費者から大きな注目を集めており、その関連話題は微博(ウェイボー)のホット検索ランキングで1位となり、間違いなく今年最も話題のSUVの一つとなっています。市場では「YU7」に対する期待が非常に高く、特に外観デザイン、性能、テクノロジー装備に大きな関心が寄せられています。

1. デザインと外観

「YU7」は、シャオミ汽車が得意とするポルシェ風のスタイルを継承しており、フロントデザインは「Xiaomi SU7」と非常に似通っています。リア部分もリング状のテールランプデザインを採用し、全体の外観は、特に側面から見るとフェラーリの「Purosangue(プーロサングエ)」に酷似しています。一部では「YU7」がフェラーリのデザインを模倣しているとの批判もありますが、中国の消費者はフェラーリやポルシェを実際に目にする機会が少なく、模倣が常態化している背景もあり、「存在するものは合理的」と捉える傾向があります。ビジュアル重視の時代において、美しい外観デザインは販売成功の重要な要素と言えるでしょう。

公式データによると、「Xiaomi YU7」のサイズは4999mm × 1996mm × 1600mm、ホイールベースは3000mmで、「Xiaomi SU7」を上回るサイズ感です。さらに、新車には格納式ドアハンドルが採用され、「Xiaomi SU7」の半格納式ハンドルと比較して、より洗練されたデザインとなっています。

2. 性能とパワートレイン

「Xiaomi YU7」は前後デュアルモーターを搭載し、フロントモーターは220kW、リアモーターは288kW、システム合計出力は690馬力に達し、最高速度は253km/hです。また、「YU7」はCATL(寧徳時代)の三元系リチウム電池を採用し、今後は単一モーターのロングレンジバージョンも登場する見込みです。性能面では、「YU7」は同クラスのテスラModel Yを超える可能性が示唆されています。

3. インテリアとテクノロジー

公式発表では「YU7」のインテリア詳細は明かされていませんが、リークされたスパイショットから、貫通型ディスプレイが搭載されていることが確認されており、走行に関する重要情報を表示する役割が期待されています。また、大型のセンターコントロールスクリーンがマルチメディア機能や車両操作を担うと見られています。シャオミ汽車はこれまでも高いコストパフォーマンスのテクノロジー装備で評価されており、「YU7」もこの強みを引き継ぎ、先進的なスマート運転支援機能を豊富に提供すると予想されます。

4. 市場位置づけと展望

シャオミCEOの雷軍(レイ・ジュン)氏によると、新型SUV「YU7」は来年6月から7月に正式発売される予定です。「Xiaomi SU7」の市場での成功を受けて、「YU7」はシャオミ汽車の第2弾モデルとしてSUV市場でさらなる成功が期待されています。価格帯は25万〜35万元と予想され、直接の競合としてテスラModel Yが挙げられます。

ただし、テスラは「Model Y」ロングホイールベース版を来年後半に発表する予定であり、市場に新たな動きをもたらすことは間違いありません。シャオミ「YU7」が手頃な価格設定と雷軍氏のブランド力を武器に市場突破を果たせるかどうかは、2025年の自動車市場の注目ポイントとなりそうです。

xiaomi SU7(左)とYU7(右)

出典:xiaomi

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