BYD、ブランド別独立採算制を導入へ 研究開発体制も再編か

6月18日から19日にかけての情報によると、BYDは傘下ブランドごとの独立採算制の導入を検討していることが明らかになりました。ただし、高級ブランド「仰望(Yangwang)」は当面、この制度の対象外となる見通しです。

関係者によると、新たな制度の下では、各ブランドが研究開発、生産、調達などグループ内の共有リソースを必要に応じて利用し、その費用を個別に精算します。これらのコストは各ブランドの事業コストとして計上されることになります。

これに合わせて、BYDは研究開発体制の組織再編も進める方針です。報道によれば、現在の自動車工程研究院を、「王朝」「海洋」「騰勢(DENZA)」「方程豹(Fangchengbao)」「仰望」の5つのブランド研究院へ再編する計画です。

再編後、工程研究院は主に技術プラットフォームの開発機能を担い、基盤技術や共通技術の研究開発に特化した社内の技術中核組織としての役割を担います。一方、各ブランド研究院は商品企画や車種開発計画などを担当し、それぞれのブランドの市場実績に対して直接責任を負う体制となります。研究開発部門の大半の人員は各ブランド研究院へ移管される見込みで、5つのブランド研究院は工程研究院と同格の組織になる可能性があります。ただし、現時点では正式な社内通知は出されていません。

今回の改革により、これまで自動車工程研究院が一元的に車両の企画・開発を担ってきた体制が大きく見直されることになります。従来は、工程研究院傘下の各ブランド研究院が商品企画や車種計画を担当し、各ブランドの販売部門が市場ニーズや顧客要望をフィードバックしていました。その後、工程研究院内の各技術プラットフォーム部門が車両開発を担当し、工程研究院と同格の新技術研究院がスマート化技術や電子電気アーキテクチャ関連の技術開発を支援する体制となっていました。BYDのハイブリッドプラットフォーム、EVプラットフォーム、シャシーなどの中核技術資産は、これまで工程研究院が一元的に管理してきました。

公開資料によると、BYD自動車工程研究院は2003年に設立され、本部を深圳市坪山区に置いています。院長は廉玉波氏が務めており、BYDグループにおける完成車開発と技術の実用化を担う中核的な研究開発部門です。

なお、これらの報道について、現時点でBYDは公式なコメントを発表していません。

販売実績を見ると、2026年5月のBYDの販売台数は38万3,453台でした。このうち、「王朝」と「海洋」の合計販売台数は33万215台、「方程豹」は3万186台、「騰勢」は1万6,303台、「仰望」は286台となっています。

市場関係者の間では、BYD傘下の各ブランドは市場ポジションやターゲット顧客層に大きな違いがあるとの見方が出ています。「王朝」と「海洋」は主に10万~25万元クラスの大衆向け乗用車市場をカバーしている一方、「騰勢」と「方程豹」は中高級市場を主戦場としています。また、「仰望」は100万元超の超高級車市場に特化しています。新たな運営体制の下では、各ブランドが商品企画においてより大きな裁量権を持つ一方、それに見合った経営責任とコスト負担も負うことになります。

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