中国車市場、5月販売151万台で22%減――ガソリン価格高騰でNEV比率62.9%が過去最高更新

乗連会(CPCA)が6月8日に発表したデータによると、2026年5月の中国乗用車小売販売台数は151万台となり、前年同月比22.1%減、前月比9.2%増となりました。1〜5月累計の小売販売台数は709万9000台で、前年同期比19.5%減となっています。
5月の中国乗用車市場は、前年実績を大きく下回ったものの、前月比では持ち直しの動きがみられました。価格競争の沈静化や北京モーターショーによる市場活性化効果を背景に、一部で買い控えられていた需要が顕在化したものの、市場全体としては依然として本格回復には至っていません。
市場構造の面では、新エネルギー車(NEV)の存在感がさらに高まりました。5月のNEV小売浸透率は62.9%に達し、過去最高を更新しています。一方で、高止まりする燃料価格の影響を受け、ガソリン車販売は前年同月比39%減と大幅に落ち込み、市場全体の販売減少分の約8割を占めました。
内燃機関車市場は急減、NEV比率は過去最高
CPCAによると、5月の内燃機関車の市場シェアは37.1%まで低下しました。
内燃機関車の販売は、地場ブランドが前年同月比39%減、合弁ブランドが同41%減、高級ブランドが同31%減となり、すべてのセグメントで大幅な減少となりました。
一方、NEV販売は前年同月比7%減にとどまり、市場全体に占める割合はさらに拡大しました。
特に外資系合弁メーカーのNEV販売は前年同月比51%増となり、電動化への取り組みが徐々に成果を上げていることを示しています。
地場ブランドの市場シェアは68.7%に拡大
5月の地場ブランド小売販売台数は104万台で、前年同月比17%減、前月比8%増となりました。
市場シェアは68.7%に達し、前年同月から3.8ポイント上昇しました。
CPCAは、Geely(吉利汽車)や長安汽車などの伝統的な自動車メーカーによる電動化への転換が、地場ブランドのシェア拡大を後押ししたと分析しています。
一方、主流外資系合弁ブランドの小売販売台数は31万台となり、前年同月比35%減となりました。
国別ブランドの市場シェアは、ドイツ系が13.4%、日本系が10.5%、米国系が5.9%となっています。
5月国別シェア
5月メーク別ランキング
出典:乗連会
輸出は75%増、新エネルギー車比率は54%に
5月の乗用車輸出台数(完成車およびCKD)は78万4000台となり、前年同月比75.1%増、前月比2.3%増となりました。
輸出台数全体に占めるNEVの割合は54%に達し、過去最高を更新しました。
地場ブランドの輸出台数は68万2000台で前年同月比83%増となったほか、外資系合弁ブランドおよび高級ブランドの輸出台数も同36%増となり、中国メーカーの海外展開が引き続き拡大していることを示しました。