Stellantis、マレーシアでLeapmotor EVの現地生産開始――ASEAN展開モデルの構築を模索

Stellantis Malaysiaは、ケダ州グルン(Gurun)工場において、中国の電気自動車(EV)メーカーであるLeapmotor(零跑汽車)の現地組立生産を開始しました。第1弾モデルとしてSUV「C10」の生産がすでに始まっており、「B10」についても2026年末までに生産を開始する計画です。

StellantisとLeapmotorによるマレーシアでの現地組立プロジェクトは、2025年4月18日に正式合意されました。生産拠点には、Stellantisがケダ州で運営する既存のグルン工場が活用されています。

現在、同工場の技術者は最大800Vの高電圧EVシステムに対応する専門研修を修了しており、組立作業はStellantisとLeapmotorが共同で策定したグローバル統一の生産・品質基準に基づいて実施されています。また、本プロジェクトは包括的な検証プロセスを経て、マレーシア国内および国際的な規制当局から必要な認証を取得しています。

今回の現地組立は、StellantisがASEAN市場において再現可能な事業モデルを検証するための第一段階の取り組みと位置付けられています。現地組立認証の取得、800V規格に対応した技術者チームの育成、そして規制当局からの承認獲得が当面の主要目標となっていました。そのため、現時点でStellantisが本プロジェクトに投じた資金は、組立体制の構築に223万ユーロ(約259万ドル)、さらに生産ラインおよびインフラの改修に310万ユーロ(約360万ドル)にとどまっています。

Stellantisによると、現在のグルン工場は主にマレーシア国内市場向けの需要に対応する役割を担っており、ASEAN域内への本格的な輸出拠点化については、引き続き戦略的な検討が進められています。

マレーシアでのプロジェクトは、StellantisとLeapmotorによるグローバル協業戦略の重要な一角を占めています。これに先立ち、両社はすでにLeapmotor車を欧州市場(2024年)および南米市場(2025年)へ投入しており、LeapmotorはStellantisの販売網や生産資源を活用することで、海外市場への進出を加速させてきました。

もっとも、ASEAN各国では現地生産要件や関税制度がそれぞれ異なるため、グルン工場が将来的に地域輸出ハブへと発展できるかどうかは、現在も協議が続いている事業面および規制面の条件次第となりそうです。

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